実際に働いて分かった塾講師の仕事内容

派遣社員

塾講師の仕事ってどんなことをしてるの?

細かい仕事をあげたらキリがありませんが、大きく分けると授業と校舎運営が主な仕事です。

塾講師は、「生徒がいない時間は暇なんでしょ?」とよく言われます。しかし、実際は事務仕事や営業活動をしているので、暇な時間はあまりないです。

夏期講習前など、繁忙期に入ると休憩時間もろくに取れません。そこに模試や定期テスト対策が重なると、終電に間に合わず午前様…なんてこともあります。

時期や日によって仕事内容は変わりますが、塾講師がどんな仕事をしているのか紹介します。

塾講師の仕事1.営業活動

塾も一企業。利益がなければ会社は潰れてしまうので、「売り上げ」が必要です。

塾にとって「売り上げ」は授業料。賃貸料や光熱費、人件費などの費用は毎月ほぼ変わりありません。そのため、生徒が増えれば増えるほど「利益」は上がります。

生徒を増やす、または生徒を減らさないために、生徒が校舎にいない時間を使って営業活動をしています。

資料請求のあったご家庭に連絡、体験授業へ案内

塾に資料請求があったら、即資料を発送し、ご家庭に連絡をします。

資料請求をしてくれたことへの感謝を伝え、お子様の通塾状況や学習状況を聞き取り、一度無料の体験授業をしてみないかご案内をします。

入塾ルートで多いのは、「問い合わせ→体験授業→入塾」です。

体験授業を通して、子どもに面白くてわかりやすい!と思うような授業ができれば、入塾の可能性はとても上がります。

そして、体験授業後には保護者と連絡をとり、授業でのお子様の様子を話し、「この塾は面倒見がいいいんだ」とアピールを。

保護者と子どもの心を掴めれば、晴れて入塾に繋がります。

問い合わせの電話から、面談を組む

校舎への問い合わせは、資料請求だけでなく、電話でもきます。

塾の授業料やカリキュラムについて問い合わせがきたら、まずは面談を組みます。

電話よりも会って話した方が分かりやすいですし、校舎の雰囲気も伝わるからです。

面談を通して、お子様の通塾状況や学習状況を聞き、お子様の勉強に対する課題はこの塾で解決できると提示をします。

そこから、無料の体験授業へ案内し、子どもと保護者の心を掴めれば入塾に繋がります。

チラシ配り、営業の電話

生徒を増やすためには、資料請求を待っているだけでダメです。

その請求を少しでも増やすために、学校の近くでビラを配ったり、過去に模試や体験授業を受けてくれたご家庭に営業の電話をかけたりします。

この営業電話は、嫌がられることの方が多いので、キツイ言葉を投げかけられるのも珍しくありません。

生徒の保護者へ電話する

入塾生を確保するだけでなく、塾生の保護者にも日々電話をします。

内容としては、授業でてきたことの報告だったり、ご家庭での学習の様子を聞いたりします。

その生徒が勉強にしっかり向き合えるようにするためには、ご家庭との連携が必須。日々情報を共有することで、「この塾は子どもをしっかり見ているんだ」というアピールにもなります。

このようにしっかり情報共有ができていれば、たとえ志望校に合格できなかったとしても、生徒と塾側はやれることは全てやり切ったと伝わるので、あまり責められない…という計算もあったりします。

退塾阻止面談

学習塾はたくさんあります。ひとつのエリアに学習が隣接しているのは当たり前で、そこでは生徒の奪い合いをします。

また、学習塾はたくさんあるので、生徒や保護者にとっても選択肢がたくさんある。嫌なことや合わないことがあれば、辞めていきます。

会社側は、生徒数を増やすことを強く求めますが、同時に「退塾」を減らすことも強く求められます。あまりにも退塾率が高ければ、上から指導が入るほどです。

保護者や生徒から退塾の申し出があったら、まずは面談を組みます。そして、理由を探り、退塾を阻止するべく、志望校合格までの道筋をプレゼン。

それで保護者や生徒が前向きな気持ちになれたら、通塾を継続してくれます。

塾講師の仕事2.事務仕事

塾講師の仕事としては、入塾手続きのほか、退塾手続き、成績管理、配布物の作成、など事務仕事もあります。

ここからは、校舎で主に行われている事務仕事について紹介していきます。

入塾、退塾の手続き

多くの学習塾では、専用のシステムを使って生徒や保護者の個人情報を管理しています。

入塾にあたって、入退室を管理するカードの番号の発行、授業料の支払い…など専用システムに登録していきます。

退塾にあたっても、同様のような手続きが必要です。

模試や学力テストなど結果の入力

塾専用のシステムを使って、模試や学力テストの結果を管理しています。

点数を入力すると、本社で一括処理されて順位や出来た所と出来なかった所の一覧などが載った結果を出力できるようになります。

他にも、内部や外部の模試を受ける生徒がいれば別途事務手続きをします。

学校のスケジュール管理

夏期講習や冬期講習、春期講習などの特別講習の日程を組むために、生徒が通う学校の学校行事をリサーチして管理します。

他にも、定期テストの日程や範囲を聞き取り調査し、授業を組み替えたりテスト対策をしたりしています。

座席表や時間割の作成

生徒に授業をするにあたって、時間割や座席表を作ります。

時間割は、アルバイトの人を含めて授業の担当者を決めるので、新しい先生が来たり、辞めたりしたらその都度変更を。少し時間がかかるイメージです。

また、塾によってはアルバイトの採用の有無を校舎の責任者が持っていることもありす。

アルバイトとパートの勤怠管理

アルバイトやパートの人の勤怠の管理も行います。

どのくらいの時間仕事に入ったのか、把握したうえで専用のシステムに入力。本人に確認が取れたら本社からお給料が振り込まれます。

塾講師の仕事3.授業

生徒が校舎に来る前は、営業や事務仕事をします。生徒が校舎に来る夕方からは、授業や生徒の質問対応をしています。

正社員は週に授業を受け持つ時間が決められているので、その時間を満たすように固定シフトが組まれます。

なお、授業をするにあたって、「予習」が欠かせないのですが、これを勤務時間内に行うのは難しいです。

なぜなら、単純に仕事量が多いので、予習する時間を設けるのが難しいからです。

そのため、予習は勤務前の時間か休日に行います。

自習室の管理

塾では、受験学年の生徒は自習をしに校舎に来ます。自習だからといって放置することはなく、こまめに覗きに行きます。

話している人がいれば注意し、集中できていなければ声をかける。

自習で何をしているのか確認し、「これをやった方がいい」とアドバイスすることもあります。

模試の監督、採点

塾では定期的に模試が行われます。外部の模試ではなく、内部で行われる模試の場合、監督や採点をするのは校舎に所属する先生たちです。

人数の多い校舎だと、1回の模試で1000枚ほど採点をします。

採点が終わったものは専用のシステムに入力、本社で一括集計され、順位や前回の模試との変動など一覧になって返ってきます。

本社で一括集計されるため、入力期限を過ぎてしまうと結果が出せません。そのため、早め早めに採点と入力を済ませなければなりません。

そして、期限は模試があった日から1週間ほどしかなく、繁忙期と重なると徹夜で採点することもあります。

補習

塾によっては、勉強の理解が遅い生徒や授業を休んだ生徒に向けて補習をすることがあります。

授業の空きコマを使って行うので、補習がある日は、その分別の仕事ができなくなります。

塾講師の仕事4.個人面談と保護者会

学習塾では、春と秋の年に2回、個人面談と保護者会を行います。

個人面談は、各ご家庭の保護者との面談で、塾での学習の様子の共有をします。受験学年の場合は、志望校を決定する大切な行事です。

一方で、保護者会の方は、校舎のスタッフの紹介をしたり、校舎の状況と今後の予定などの共有をします。

こちらの方は、「営業」の面がいちばん大きいです。

個人面談

各ご家庭の保護者との面談を行います。

話す内容は、塾での生徒の様子、成績関連のことが多いです。

生徒の得意分野や苦手としていることを把握したうえで、苦手な分野を今後塾としてどう対策をしていくか話し、保護者に「この塾に任せていれば大丈夫だ」と安心してもらわなければなりません。

学習塾はいろいろあります。退塾を阻止するために、「この塾は面倒見がいいんだ」とアピールをするのです。

保護者の心を掴むためにも、面談の事前の準備は欠かせません。

生徒の学習傾向、授業の様子のリサーチ、おすすめの志望校…など様々な資料を用意します。

受験学年の場合は、志望校を決定する大切な面談になるので、学校のリサーチにはとても気を遣います。

校舎からの通いやすさ、進路実績、入試の傾向を調べ、同時に併願校も考えます。

準備に時間がかかるので、面談がある時期はかなり忙しくなります。

保護者会

保護者会は、夏期講習や冬期講習の2ヶ月ほど前に行われます。

各ご家庭から、参加したい保護者が集まって行われるもので、校舎スタッフの紹介や校舎の受験の結果、授業の様子などを紹介します。

校舎の状況や今後のスケジュールを保護者と共有する会なのですが、実は夏期講習や冬期講習を受講してもらうために開かれる側面もあります。

夏期講習などの特別講習は、通常の授業料とは別に料金をいただくオプションです。同時に、塾のいちばんの稼ぎ時でもあります。

そのため、より多くの申し込みを確保しなければなりません。

志望校に合格するには、夏期講習への参加が必須なのだと説得力のある話しをして、申し込みを促すのです。

塾生は特別な事情がない限り「全員参加」が求められるので、申し込みがあるまで様々なアプローチで営業をします。

最後に

時期によってどんな仕事をするのか変わってきますが、だいたいこのような仕事をしています。

役職が上がると、上記の仕事に加えて、エリアにある校舎の管理や、教科の責任者になるなど、仕事が増えます。

また、「生徒のために」と考えすぎると、仕事は無限に増えていきます。学習塾は慈善活動ではなく、あくまで利益を追求する企業です。

あなた自身のプライベートの時間も考えて、仕事に向き合ってほしいと思います。

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