新卒で塾講師を辞めた後、どのような転職先がある?

塾講師

新卒で塾講師を辞めたいけど、その後どんな職につけるのか不安…

塾講師は大変な仕事です。授業の予習で勤務前の時間や休日の時間は潰れ、時間外労働も多く、休憩時間をまともに取れないことも普通。定時で帰るなんて夢のまた夢…なんてこともあるでしょう。

生徒たちを「志望校に合格させなければならない」というプレッシャーも常につきまとい、保護者から理不尽なクレームを受けることも珍しくありません。

激務とリフレッシュの時間を取れないことに心身ともに疲れ切って、「塾講師を辞める」という選択をする人は多いのです。特に、新卒で入社した先生の離職率は高く、3年以内に半数の同期が塾講師を辞めて転職していきます。

1年目のGW後や過酷な労働を終わる夏期講習後に1人、2人、3人…と同期がどんどん減っていきます。

では、新卒で入社した学習塾を辞めた後、どのような職に就けるのでしょうか?

新卒で入社した学習塾を辞めたいと思ったら

新卒で入社した学習塾を辞めたいと思ったら、まずは自分の気持ちをまとめましょう。そのうえで、次の行動を決めます。

校舎の雰囲気や上司と合わないなら、校舎を異動するのもアリ

もしあなたが塾講師としての仕事に嫌気が差したわけではなく、校舎の雰囲気や上司、スタッフと合わないだけなら、校舎を異動するのもアリです。

というのも、校舎によって雰囲気が全く違うからです。

その校舎の責任者やエリアの責任者によって独自のルールや文化がありますし、場所によって生徒や保護者の雰囲気も違います。

保護者からひっきりなしに電話がかかってくる校舎もあれば、1日にかかってくる電話は1~2本なんて校舎もあるんです。

校舎を異動すれば、転職した時と同じように環境がガラッと変わります。塾講師としての仕事が嫌になったわけではないなら、自分が抱えている問題を訴えて、人事部に校舎の異動をお願いしてみましょう。

「異動できなければ退職したい」と言うと、深刻さが伝わります。反応が悪かったら、それほど追い込まれているのだと伝えるのをおすすめします。

保護者対応が嫌だけど、授業をするのは好きなら、高校生対象の塾へ転職を!

小・中学生対象の学習塾だと、保護者との連絡が密になります。志望校に合格させるためには、ご家庭の協力が不可欠で、自宅での様子や塾での学習状況を共有するからです。

塾に好意的な保護者の方が多いですが、中にはモンスターペアレントといわれる、理不尽な要求をしてくる保護者もいます。酷い時は人格否定をされたり、キツイ言葉を投げかけられることもあります。また、こちらのミスでクレームを受けることも。

ただでさえ、激務のうえにプライベートの時間を削って仕事をしています。余裕がない時に理不尽な要求をされたり、人格否定をされたりしたら、普段は受け流せる言葉も上手く受け流せません。言葉をモロに受けて傷ついてしまうのです。

このような保護者対応に疲れた人で、それでも授業を好きな人は、高校生対象の塾に転職するのをおすすめします。大学受験となると、保護者というよりは生徒本人の意思で塾にやって来ることが多いです。

志望校も生徒自身が決めますし、学習の管理も生徒自身で行えるようになっています。そのため、保護者は子どもを「見守る」というスタンスでいるので、塾とそれほど関わりがないのです。

高校生対象の学習塾は、河合塾や駿台予備校、代々木ゼミナールなどの大手以外にもたくさんあります。

保護者対応は苦手で嫌だけど、教育の仕事や授業をすること自体は好きという人は、高校生対象の学習塾への転職を考えてみてください。

授業はしたくないけど、教育には携わりたいなら、事務職へ職種変更する

授業をすること自体に嫌気が差していて、それでも教育関係の仕事を続けたいのなら、校舎の事務職に職種変更するのもアリです。

校舎の事務職は、入学手続きや入学案内、電話の受付、配布物のコピー、備品の管理など、校舎運営にあたって必要な事務仕事を主に担います。

授業をすることはないものの、講習やイベントの手続きなどを通して生徒と関わります。保護者とも電話などを通して関わることがあるでしょう。

いわば、講師が授業に集中できるようにサポートしてくれる、縁の下の力持ちです。

会社によっては、教師職で採用されているため事務職に職種変更はできないこともあります。その場合は、別の学習塾に事務職として転職をしましょう。

教育とは別の仕事をしたいなら、第二新卒枠を使って転職する

教育から離れ、完全に別の職種へ就きたいなら、第二新卒枠を使って別の業界へ転職しましょう。第二新卒枠を使えば、未経験の職種や業界にも転職をしやすくなります。

第二新卒とは、一般的に「新卒で入社して3年未満の求職者」を指します。4年制の大学を卒業したなら、25歳~26歳くらいまでになります。しかし、第二新卒は法的定義がなく、採用する企業によって基準も異なるため、一概には言えません。

キャリア形成の観点からも、若ければ若いほど未経験の職種や業界に転職しやすく、20代後半から30代に未経験の職種に就こうと思っても難しいのです。

もし、教育の仕事に嫌気が差していて、全く別の仕事に就きたいと強く思っているなら、早め早めの行動を心掛けてくださいね。

塾講師からどんな職に転職できる?

塾講師としての仕事を活かして転職先を探すと、次のようなものがあります。

おすすめの転職先

  1. 営業職
  2. 出版社や広告業界
  3. 教育関係の企画、商品開発会社
  4. 人材紹介会社のコンサルタント
  5. プログラマー
  6. 一般企業の事務、大学事務
  7. 学校の教員

1.営業職

塾講師は、生徒に勉強を教えるだけでなく、生徒を増やすために営業活動を日々行います。

チラシをポスティングしたり、学校周辺でチラシを配ったり…模試や体験授業を受けてくれたご家庭に電話をし、生徒が抱ええている勉強に関する問題を「この塾なら解決できる」というプランを提案し、入塾に繋げます。

夏期講習や冬期講習、春期講習などの特別講習は、通常の授業とは別に料金をいただく「オプション」であることが多いです。その場合、既に入塾している生徒も対象に営業を行います。

特別講習の有意義を伝え、志望校に合格するには必要不可欠であると営業トークをするのです。

これらの活動には、入塾させたい生徒が抱えている問題を見抜く力と、お客様(塾では保護者)の求めていることを理解し、それを解決できる力が校舎にあるのだと説得力をもたせるトークスキルが必要です。

このスキルは、塾以外の業界の営業職でも使える、とても強い武器になります。

2.出版社や広告業界

塾講師として働いていると、授業で使うプリントや小テストを作成したり、校舎の掲示物や校舎を宣伝するオリジナルチラシを作成したりする機会が多くあります。

また、保護者会などで進路実績などの資料を作成し、スライドにして話す機会もあります。

分かりやすいプリントや掲示物を作るために、レイアウトの整然さや効率的な作成方法、分かりやすい文章を模索していくでしょう。その過程で身につけた力は、塾以外でも使えます。

生徒や保護者に一目で見て分かりやすいプリントや掲示物を作る力は、出版社や広告業界でも活かせるスキルなのです。

3.教育関係の企画、商品開発会社

教育関係の仕事は、塾で授業を教えることだけではありません。本屋に置いてあるような参考書や模擬テストを作ったり、教育関係の企画を作ったりする会社があります。学校で使っているような教科書を作って販売している会社もあります。

また、進研ゼミやスマイルゼミなどの通信教育の教材の作成、販売をする会社もあるんです。少し視点を変えてみると、教育といっても様々な関わり方が見えてくるはずです。

塾に勤めていれば、授業で使うプリントや小テストを作成する機会はたくさんあります。模試に使う問題を1から全て作ることもあるでしょう。

これらの仕事で身につけた力は、教育関係の企画や商品開発に活かすことができるはずです。

4.人材紹介会社のコンサルタント

人材紹介会社(転職エージェント)のコンサルタントは、「仕事を探している人」と「人材を採用したい企業」を結びつける仕事です。

仕事をしている人と、人材を採用したい企業のニーズを見極めて、両者をマッチングさせる。これには、相手が何を考えているのか引き出すトークスキルと、相手に寄り添うスキルが必要です。

塾講師は、普段から生徒の様子に気を遣います。元気がなさそうだったり、何か悩みを抱えている様子があれば、すぐに声をかけます。それをご家庭に共有し、一緒に解決できるよう模索することもあるでしょう。

このような生徒や保護者ひとりひとりとしっかり向き合うスキルは、人材紹介会社との親和性が高いのです。

事実、教育業界から人材業界に転職する人は多く、「元々は塾講師をしていました」という人と会う可能性も高いです。

5.エンジニア

塾講師は、普段から授業や生徒との雑談のために、勉強や情報を収集をしています。休日や勤務前の時間を使って、教材研究をしたり、過去問分析をしたり、入試情報や学校のリサーチして情報を集めたり…と勤勉な人が多いでしょう。

そのような人におすすめなのが、システムエンジニアをはじめとするIT業界です。

IT業界は今伸びている市場で、今後の生活においても必要不可欠なものになっています。そのため、今後もどんどん業績を伸ばしていくでしょう。

ITの便利さは年々変化していきます。その変化に対応するために必要なのが、日々の情報取集と勉強。塾講師で培った、経験や習慣を必ず活かせるはずです。

また、未経験での募集も多いので、第二新卒枠を使って転職しやすい業界でもあります。

6.一般企業の事務、大学事務

ライフワークバランスを重視し、仕事と休日のメリハリをつけたい人におすすめなのが、一般企業の事務職と、大学事務です。

学習塾では職種が分かれていない限り、教師職をしながら事務仕事もします。日々の業務で行っている、電話対応や、他の先生方との連携、細やかな生徒指導で身につけた力は、一般企業の事務や大学事務でも活かせるでしょう。

ただ、2022年現在、一般企業の事務職は大人気で求人はすぐに埋まってしまいます。とても狭き門なので、その辺りも考慮してください。

7.学校の教員

塾講師として社会人の経験を積んだあと、学校の教員に転職する人は多くいます。

塾講師と教員の大きな違いは、「売り上げ」や「利益」を強く求められないことです。授業においても、「決まった型」が塾にはあるのに対し、学校の場合は先生に裁量があるので、ある程度自由にできます。

ただ、学校の教員は塾講師とはまた違った大変さや忙しさがあります。ライフワークバランスを重視したい人には、正直あまりおすすめできません。

塾の「売り上げ」や「利益」を求められることに疲れたものの、教員の仕事は好きだ、という人は一度検討してみてください。

番外編:プロ家庭教師or起業

あなたがもし、教育の仕事自体に嫌気が差したわけではなくて、これからも教育の仕事を続けたいなら、「プロの家庭教師」になることや「塾を起業」することも選択肢に入れても良いのではないでしょうか。

自分自身の受験経験や指導経験を活かせば、「家庭教師」として高収入を得ることができるでしょう。首都圏なら、案件はたくさんあります。

各ご家庭に派遣されるので、会社における上司などとの人間関係の煩わしさはあまりありません。その分、ご家庭との関係性は重要になります。

プロの家庭教師として有名な企業といえば、「家庭教師のトライ」でしょうか。他にも、「学研の家庭教師」「サクシード」など様々な企業があります。

また、塾講師としての経験を積んで、自分自身で「塾を起業」するのも選択肢としてもっていても良いと思います。

今、あなたが抱えている不満を解消する仕組みを作れば、教育の仕事を無理なく続けられるはずです。今はインターネットが発達しています。教室を借りて塾を運営しなくても、インターネット上だけで塾を作ることも可能です。

様々な選択肢があるので、一度検討してみてはいかがでしょうか。

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