GW後の出勤が憂鬱…塾講師は休めない?

塾講師

GWなのに予習しなきゃ…

春から入社して塾講師になった場合、初めてくる長期休みは5月にあるGWです。しかし、このGWを休めるとは限りません。

というのも、学習塾は学校が休みの時が稼ぎ時だからです。いちばんに思い浮かぶのは夏期講習や冬期講習などの特別講習でしょう。学校が休みに入るのに合わせて開講する特別授業です。

学習塾によっては、GWもこの特別講習講習を開講します。大抵はシフトを組んで特別講習の授業をします。表向きはやりたい人だけがやれば良い「任意参加」ですが、人が足りなかった場合、正社員は半強制的に動員されます。

この講習の授業を担当することになったら、当然GWの休みはなくなります。

ただ、GWに特別講習がない場合でも授業の予習などに追われて完全に休めない…なんてことも普通です。

塾講師がGWに休めない原因を分析してみました。

休めない原因①授業の予習

塾講師の最大の仕事は、「生徒に勉強を教えて志望校に合格させる」ことです。そのために必要なのが、「分かりやすい授業」です。

分かりやすい授業をするためには、授業に予習は欠かせません。初めて塾講師になった場合は、特に予習なしで授業に臨むなんてことはご法度。予習しなければグダグダの授業になって、最悪生徒からの信頼がなくなります。

どんなに予習して準備しても、授業は自分の想定通りに進みません。生徒の反応が悪いこともありますし、イレギュラーなことが発生するのも日常茶飯事。そのようなことに対応するために、さまざなパターンを用意しておくのです。

授業を作るのに慣れないうちは、予習にとにかく時間がかかります。1コマの授業を作るのに4時間かかるのが普通。そして、この授業を作る時間を、勤務時間内に取ることはとても難しいです。

そのため、授業の予習は基本的に勤務前か、休日に行います。授業で小テストを行ったり、プリントを使って進める場合も勤務前か休日に行うことが多いです。

GWはその予習をすることを推奨されるのです。経験の浅い先生は、このGWを使って授業の予習のストックを貯めるよう上司から促されます。

また、7月下旬から夏期講習が始まります。夏期講習は約1ヶ月と長い期間のうえに、朝から晩まで授業に明け暮れます。担当の授業が決まったら、夏期講習に向けて予習を進めなければなりません。

ここで少しでも通常の授業の予習のストックをためておくと、夏期講習が少しだけ楽になります。

休めない原因②過去問研究

塾講師の仕事は「生徒に勉強を教えて志望校に合格させる」ことです。そのために、生徒の志望校の過去問研究は必須。過去問研究することで、どのような問題がでるのか把握し授業に活かすのです。

授業中に「入試にでるよ」と言えば、生徒は一生懸命に理解しようとします。学力を定着させるためにも必要なのです。

ただ、基本的に過去問研究をする時間を勤務時間内に設けるのは難しいです。勤務前や休日は授業の予習に追われているので、過去問にまで手をつける余裕まではない。

過去問研究をするのにうってつけになるのが、長期休みなのです。GWを使って少しずつ過去問研究をしておくと、秋からの授業が楽になります。

夏期講習が終われば、受験学年は過去問演習に入るからです。入試の形態や傾向を把握しておくと、授業で話せることが多くなりますし、生徒の質問にも対応が可能。

未来の自分に楽をさせるためではありますが、GWは過去問研究に明け暮れるなんてこともあるのが普通です。

休めない原因③学校や受験のリサーチ

GWが終わると、春の各ご家庭との個人面談や保護者会がはじまります。各ご家庭との個人面談では、学校の知識が必要になります。

校舎から通いやすい学校を把握し、進学実績や入試の形式、受験情報、校風を収集しておきます。面談の際にご家庭からいい学校はないか聞かれるので、それに対応するためです。

首都圏にある学習塾に勤めている場合は、学校の選択肢も膨大です。交通機関が発達しているので、場所によっては、東京から千葉や埼玉、神奈川の学校に通うことも可能。逆に千葉や埼玉、神奈川の学校に通うこともできます。

乗り換えのしやすさや、駅から学校までの通学のしやすさなどは、実際に学校まで行ってみないと分かりません。そこで、休みを使って学校まで足を運ぶのです。

そして、都道府県によって受験の形式は異なります。日程も違うため、それを把握してご家庭に説明しなければなりません。それらの情報を収集する時間は、勤務時間内に確保するのは難しい。だから、GWの休みを使って行うのです。

番外編:GW後に塾講師を辞める人がぽつぽつ出始める

塾講師の人員は良くも悪くも流動的です。離職率も他の職種と比べて高い。入社して3年以内に辞める人は半数です。

そして、校長や教室長など、出世するのも早いのが特徴です。入社から早くて半年、遅くても3年以内には出世します。一見、若いうちから出世ができるようなノウハウがあるように見えますが、裏を返せば人手が足りてないことにもなるのです。

管理職の立場を担えるような人材がいないから、経験の浅い人でも出世ができる。それが良いのか悪いのかは、あなたの考え次第です。

新卒で入社した場合、多くの会社では入社から3か月ほどは研修、その後はOJTがつくのが普通です。しかし、大抵の学習塾では、5日間ほど研修をしたら現場に配属されます。

校舎で勤務するにあたって必要な知識が不十分なまま、右も左も分からないのに現場に出て、生徒や保護者に対応し、授業をします。上司は忙しくしているので、分からないことがあっても聞きにくい。これは、練習なしでスポーツの試合に強制的に出場させられるようなものです。

ただでさえGWの後の出勤は憂鬱なのに、この仕事の状態に疲れてしまい、出勤ができなくなる先生も少なくありません。GW後に1~2人辞める人が出てくるのは割と普通なのです。

最後に

せっかくのGWですが、完全にオフで休日を満喫することはできないことの方が多いです。ですが、ここで無理をすると、身体的にも精神的にも疲れてしまいます。

できるだけ手を抜いて、無理のない範囲で休日を楽しむようにしてください。

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