正社員で塾講師になるのは辛い?

塾講師

正社員で塾講師になるのって辛いのかな?

「正社員で塾講師になるのは辛いの?」と聞かれると、辛いかどうかは本人の感じ方次第なので、明確に答えることはできません。ただ、個人的にはアルバイトよりも正社員で塾講師をしていた時の方が数百倍辛かったです。

というのも、アルバイトでは基本的に「授業をして、生徒を志望校に合格させる」ことだけに責任を持てば良かったのですが、正社員の場合は他にも大きな責任があったからです。

私が正社員で働いていて辛かったことを6つ順に紹介していきます。

辛いこと1.「生徒を増やせ」と圧力をかけられる

学習塾も一企業。「売り上げ」や「利益」を強く求められます。

学習塾の場合、「売り上げ」や「利益」にあたるのは、授業料です。賃貸料金や光熱費、人件費などの固定費は毎月変わりありません。そのため、生徒が増えれば増えるほど、「利益」は上がるのです。

よって、会社側からは「生徒数」を増やすように、と圧力をかけられるのです。

この営業活動は、学校付近でチラシを配ったり、過去に模試や体験授業を受けてくれたご家庭に電話をかけます。営業活動は、嫌がられることの方が多いので、キツイ言葉を投げかけられるのも珍しくありません。

精神的に辛くても、上司からはやるように圧力をかけられるので、やるしかなく…。私はこういったことを上手くスルーできなかったので、辛かったです。

辛いこと2.ほとんど研修なしで現場に配属される

新卒で入社する場合、入社式から5日間ほど研修を受けたら現場に配属されることが多いです。この5日間の研修では、社会人としてのビジネスマナーや、学習塾の1年の流れを教えられ、あとはひたすら授業研修です。

とりあえず授業だけはできる状態になったら、即現場に放り出されてしまいます。校舎に勤務するにあたって必要な「事務仕事」については何も教えられません。

現場に配属された後も週に1度、研修が行われます。が、この研修もほとんどが授業研修です。

そのため、後者運営に関する仕事は、現場で自ら学ばなければなりません。正社員なので、仕事は自分から探さなければならない、というご意見はごもっともだと思います。でも、現場のことを何も知らない人が自分から仕事を探すのは無理があります。

そして、校舎にいる上司は忙しく働いているし、繫忙期は機嫌も悪くなるので質問がしにくくて、働きにくかったです。

せめて、塾で生徒の個人情報や成績を管理する専用システムの使い方くらいは研修で教えてほしかったと思いました。

辛いこと3.休日に予習や学校のリサーチをしなければならない

塾講師の最大の仕事は、「生徒に勉強を教えて志望校に合格させる」ことです。そのために必要になるのが、授業をする前に扱う単元の予習をして、授業を作っておくこと。

しかし、この予習をする時間は、勤務時間内にとることは難しいです。生徒が校舎に来る前は事務仕事や営業活動をしていおり、生徒が校舎に来たら、生徒対応と授業があるので時間がないのです。

そして、慣れないうちは予習にとにかく時間がかかります。1コマ分の授業を作るのに4時間ほど時間がかかるのも珍しくありません。

よって、授業の予習はもっぱら休日や出勤前の時間を使って行います。休日なのに、仕事をするために仕事の準備をしなければならない…というのは、仕事とプライベートの境目が曖昧になって苦痛でした。

息抜きに出掛けようとしても、予習でいっぱいいっぱいで楽しむ余裕がなく、常に予習のことが頭をちらつくのも辛かったです。そして、週に1度ある授業研修で、休日を潰して作った授業をボロクソに言われるのも嫌で、だんだん楽しかったはずの授業が苦痛になっていったのを覚えています。

また、生徒や保護者の進路相談に対応するために、学校のリサーチをしなければなりません。校舎からの通いやすさ、校風、進路実績、入試情報を調べ、アドバイスや戦略を提示するのです。

この学校のリサーチも、勤務時間内に行うのは難しいため、休日や出勤前の時間を使って行います。

辛いこと4.休日出勤が多い

塾講師の休日は、「日曜日+平日1日」の週2日であることが多いです。が、日曜日には仕事が入ることが頻繫にあります。

というのも、日曜日に特別講習や定期テスト対策をするからです。

特別講習は、エリアごとに一つの校舎に志望校別に集まって、集中的に入試対策をします。この授業を担当するのは、エリアにある校舎に所属する先生がシフトを組んで回します。

表向きは任意で、参加したい人だけが参加すればいいことになっていますが、全くシフトに入らないのも角が立ちますし、人員が足りなければ正社員である以上、強制的に動員されます。

特別講習の場合は、基本給とは別途にお給料が支払われます。が、管理職に昇進すると役職手当に特別講習に入る分の時間の給料が含まれていることもあるため、お給料が支払われないこともあります。休日出勤にはなりますが、振替休日は取れません。

また、学校の定期前には、日曜日に校舎を開けてテスト対策を行います。高校入試の場合、内申の数字も合否に大きく影響するため、テストで高得点をとってもらわなければならないからです。

この定期テスト対策は校舎の責任者によって行われるケースが多いです。よって、「校舎がやりたいからやっている」状態なので、休日出勤をしているにも関わらず、給料や手当は出ません。特別講習と同じように、振替休日もありません。

そのため、休日はどんどん削れていきます。ただでさえ多忙な塾講師です。気づいたら15連勤している…なんてこともあります。

辛いこと5.長時間労働と休憩時間がないこと

学習塾も一企業なので、労働時間は13時~22時のうちのどこかで実働8時間であることが多いです。

しかし、塾講師が定時で帰れることはほとんどありません。生徒が校舎に残って分からない問題を聞きに来たり、相談に来たりするからです。

そして、生徒が帰った後は掃除や消毒をしなければなりませんし、その日の業務の報告書を書かねばいけません。仕事量が多いため、定時で帰れないのです。

また、週に1度ほど、エリアで集まって会議をします。この会議は13時から22時の間に行われるかと思いきや、通常の勤務時間より1~2時間前から集まって行います。そして、本来の勤務時間である13時には校舎に着くような時間で会議は終了。

勤務時間と塾の営業時間は同じなので、会議中に電話や急な来客対応ができないから、勤務時間より前に会議が終わるようにしているのでしょう。

本来の勤務時間よりは1~2時間早く仕事が始まりますが、仕事が終わる時間は変わりません。よって、10時間労働が週に1度はあります。

塾によっては、学校が休みの土曜日は12時から営業がはじまる場合もあります。この場合でも仕事が終わる時間は普段と変わりないので、10時間労働が確定です。

夏期講習や冬期講習、春期講習をしている時期は、毎日10時間労働するのが当たり前。忙しい日は12~13時間働くこともあります。

また、日中は生徒対応や保護者対応で忙しく、休憩時間をしっかり取れないことが日常茶飯事。休憩時間なしで長時間労働するのが割と普通な業界です。

休日が削れるうえに、休憩時間なしの長時間労働…そして自己研鑽という名の授業の予習や学校のリサーチする時間に給料が発生しない状態に、生きるために仕事をしているのか、仕事のために生きているのか分からなくなりました。

辛いこと6.保護者からのクレームや理不尽な要求

正社員で塾講師をしていると、直接保護者からクレームや理不尽な要求を受けることがあります。

こちらのミスによるものの場合もありますが、人事異動で校舎の責任者が変わったことにクレームを入れてくる人がいるなど、理不尽なクレームの場合もあります。もっと酷い時は人格否定をされることも。

校舎に駐輪場がないため、通塾は徒歩か交通機関、自家用車でお願いをしていても、駐輪場がないことにお怒り電話を入れてきたり、テストで採点ミスが1つあると鬼の首を取ったように怒りをぶつけられたり…と真に受けると精神的に辛い思いをします。

最後に

私個人としては、正社員で塾講師になるのは辛かったです。慣れない仕事をしているのに、不十分な研修と長時間労働、休日どんどん削れて、仕事とプライベートの境界線がなくなっていくこと。

常に仕事に追われていて、趣味だったマンガを読みアニメを見る余裕は全くありませんでした。

実際、長時間労働で倒れて辞めていく先生や、保護者からの理不尽な要求やクレームに精神を病んで辞めていく先生も多いです。

その一方で、これらの激務を苦にすることなく長年勤めている先生がいるのも事実です。

あなたがこれらのことを辛いと思うかは、実際に働いてみないと分からないかもしれません。ただ、上記にあるような事柄を少しでも「嫌だ」と感じたら止めておくのをおすすめします。

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